園長からのメッセージ

4月のおたより (18.05.02)

嬉しい春を迎えました。入園、進級おめでとうございます。今年は桜の開花が早く、新年度の始まるころにはと寂しく感じていましたが、花壇のチューリップがきれいに咲きそろって、「おめでとう、嬉しいね。」とお祝いしてくれました。赤、白、黄色、すっと背筋を伸ばして咲く姿は、大きくなったことを喜ぶ子ども達のようです。

これは昨年の秋に子ども達の植えたものです。まだ出会っていない小さい友だちの事を思って、一つずつ大切に植えました。「大きくなりますように、きれいなお花が咲きますように」子ども達の祈りがこもった球根は、土の中でゆっくり、水や日差しや、子ども達の声を、養分としてしっかり吸収しました。目には見えないけれど、そこに植えた球根の姿を想像しながら、楽しみに「待つ」子ども達の姿がありました。やがて、土の中から緑色の芽がでてくると、宝探しのようにあちらこちらで見つけたことを報告しあって喜びます。ぐんぐん伸びて花芽が膨らみつぼみが分かるようになると、これは何色が咲くのかなと、じっくり観察し始めます。自然の営みの中で子ども達は不思議を感じ、大きくなるいのちを感じ、大切にすること、大切に思う事を知っていきます。新しく始まった教会幼稚園の一年も、このようでありたいと願っています。一人ひとり、子ども達は神さまからいただいた大きくなる力を秘めています。「大きくなるよ、素敵な花が咲くよ。」と神さまは教会幼稚園という花壇に子ども達を招いてくださいました。子ども達は大きくなるために、神さまにいただいた力を豊かにするために、根っこを伸ばします。土の中の営みを目で見る事はできません。見ようと思って土を掘り返してしまうと根っこは伸ばせなくなってしまうのです。じっとしているようでも、なかなか変化が見えないようでも、大丈夫です。大きくなるために、しっかり根っこを伸ばすためには力を蓄える時が必要なのです。「信じて待つ」教会幼稚園の保育のねっこです。子ども達がその根っこを豊かに成長させるために、私たちは温かい、やわらかな土になりましょう。冬の冷たさも、なつの暑さも、梅雨の雨も、強い春風も、どんな時にもそれを育ちの力に変えられるように、柔軟で温かい、強くて優しい、土になりましょう。目には見えない子ども達の成長する姿を想像して、柔和な心と愛情で子ども達を包み込むような土になりましょう。                                  (園長)