園長からのメッセージ

5月のおたより (17.05.18)

園庭のハナミズキの花が白く咲き、青い空に新緑の映える5月です。

 進級・入園からひと月が過ぎて、子ども達は新しい環境にも慣れてきたころでしょう。泣き顔で始まった子が、笑顔に変わります。笑顔で始まった子が泣き顔を見せます。一人ひとりの違いをしっかり受け止めて、新しいひと月を過ごしたいと思います。

 朝、門の所で子ども達を迎える時間が大好きです。手を繋いで、時には追いかけられながら、時にはひっぱられるようにして家族と一緒に登園する子ども達です。「今日はいい気分なんだな」とか「あれ、朝から叱られちゃったかな」とか、「綺麗なお花見付けたね」とか「今日は家にいたい気分なんだね」とか、朝の風景は親子の気持ちのいろいろなことを教えてくれます。「おはようございます。」との挨拶に元気に答えてくれる子どももいれば、恥ずかしそうに小声の子もいます。恥ずかしくって目を合わさないように急ぎ足に坂を上る子や、声は聞こえなくてもじっとこちらを見つめて門をくぐる子もいます。いろいろな子どもたちがいて、楽しい朝の風景です。保護者の皆さんは、「おはようございます」とあいさつの出来る事を望んでおられます。親として当然の思いであり、願いでもあるでしょう。「ほら、ご挨拶は」「おはようございますって言って」と子ども達の挨拶を促すように声をかけられる方も多いのですが、言わされた「おはよう」にはあまり意味はない事の様に感じています。なぜなら挨拶はするものでもさせるものでもなく、交わすものだと思うからです。信頼関係を築き、親しみをもち、「今日も会えたね、嬉しいね」の気持ちを「おはようございます」に込めて子ども達に手渡したいと思います。言葉で交わすことが出来なくても表情やしぐさが語ってくれています。まずは大人同士が素敵な朝の挨拶を交わし合いましょう。それを見て、それを聞いて、子ども達は朝の風景や朝の音を心の中に心地の良いものとして自分の中に貯めることができるのです。大丈夫です、焦らなくても挨拶の出来ない人にはなりません。子ども達はちゃんと知っています。その子のその時を待ちましょう。子育ては待つことです。信じて待つことが親としての、大人としての姿です。信じて待ってもらえた子どもは、自信と勇気をもって子ども時代をすごすことができるでしょう。見えないもの、きこえないものに心を寄せられる大人でいたいと思います。 (園長)