園長からのメッセージ

4月のおたより (15.04.13)

進級・入園おめでとうございます。新しく教会幼稚園につながる、24名の子ども達を迎えて嬉しい春の日をすごしています。ひとつ大きくなった子どもたちが自信たっぷりに登園し、とても嬉しそうで見ていて頼もしく感じます。2日間早く保育が始まった進級の子どもたちは、まずは大きくなったことを友だちや保育者と喜びあいました。

園庭で遊ぶ年長の子どもが走っています。「年長リレーの練習や!」と声を掛け合って楽しそうです。運動会の年長児の姿を見て憧れていたのでしょう。ついに私たちの番だと言わんばかりです。花壇のそばでいろいろな花を探している年中の子どもたちからは、「あのねぇ、小さいお友だちが来るでしょう。ここにお花咲いてるよっておしえてあげるの」とまだ見ぬ小さな友だちに想いを寄せています。「すごいね、皆、大きくなったね、嬉しいね。」と何度も心の中でつぶやきました。異年齢で過ごした1年、大きくなった自分の姿がイメージとして心の中ではっきり見えているのだと感じます。入園の日にそれぞれのクラスで小さな新しい友だちを迎えた子どもたちは、少しドキドキしながら過ごしたことでしょう。ここから新しい関係づくりが始まります。園庭で遊んでいるとき、年少の子どもはまだまだ自分のことだけですから、砂場で作っていた穴を埋められて「やめて」といっても止まりません。どうするのかなと見ているとその穴をあきらめて場所を変えて遊び始めました。譲ってあげることできたねと心の育ちを感じました。使っていたスコップ、ちょっとお皿を取りに行った間に年少の子どもが使い始めました。もどって来ると使っていたスコップがありません。「かえして」と心の中ではきっとそう呟いて取り上げてしまいました。驚いて困り顔になった小さい人におもちゃかごから違うスコップを取り出して、渡すのかなと見ているとスコップを一瞬眺めて、取り上げたスコップの方を差し出したのです。あの一瞬に心はたくさん動いていたのだと思いました。上手く受け取ってもらえず、そのスコップをその年少さんのそばに投げ出して、元の遊びに戻りました。日々の生活を一緒に積み重ねていくことで、子ども達の心にたくさんの宝物がためられていくのだと感動し、日本のフレーベルと言われた倉橋惣三の言葉を思い出しました。

「子供にとって遊びほど幸福でまた貴いものはない。

子供の遊びはつまり子供の身体と心の盛んな活動が外に現れたのにほかならないものであって、子供が遊ぶということは大袈裟にいえば、つまり子供が生きているということと同じ意味であるといってもいいのです。」-倉橋惣三著幼稚園雑草より-

遊びを通してはぐくまれる子ども達の力を信じて今年度も歩みたいと願います。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。